ガルシア・マルケスと寺山修司

先日、南米文学の巨匠ガルシアマルケスが87年の生涯に幕を閉じました。マルケスの文学には現実離れしたファンタジックな描写で知られるマジックリアリズムという手法が多く用いられました。代表作といえるものが「百年の孤独」でしょう。この作品は寺山修司と深い関係があります。


寺山修司とは誰か

寺山修司をご存知でしょうか。青森県に生まれ育ち高校生の頃から俳句や短歌や詩をしたため、早熟の天才少年と呼ばれました。その後、早稲田大学へ進学したのちはラジオドラマなどを手がけるようになります。さらに、演劇、映画、あるいは競馬評論家など多彩な分野で活躍を見せます。職業は寺山修司であるとも言われました。

寺山の遺作とマルケスの関係

そんな寺山は1983年に47歳の若さで失くなります。彼の遺作となった映画が「さらば方舟」ですが、これは当初「百年の孤独」として上映された演劇を映画化したものでした。

しかし劇を見たガルシアマルケスが作品とのギャップを感じ、作品名を用いることを許可しなかったため映画の題目は「さらば方舟」とされました。映画の世界観はガルシアマルケスそのものです。映画のラストシーンに描かれる巨大なブラックホール、虚空の中にはどのような世界が広がっているのか気になるところです。

奇しくも寺山修司が没したのは5月4日となります。この連休は、南米のガルシアマルケスと、日本の寺山修司をあわせて読み、文学の世界観に浸ってみるのも良いのではないでしょうか。

「文芸・小説情報」の詳細を調べる

    
コメント