ドロンパの孤独

「オバケのQ太郎」は藤子不二雄の代表的作品の一つです。この作品は、あらゆる意味で象徴的な作品です。


最後のコンビ作品

藤子不二雄は、2人の協同執筆ペンネームでした。のちに、コンビを解消し、藤子・F・不二雄と、藤子不二雄Aに別れます。「オバケのQ太郎」は藤子不二雄の最後の合作となっています。オバケのQ太郎に登場するQちゃんは、何の取り柄もないオバケです。変身もうまくありません。それでいて、山盛りのごはんが大好きなので、無能のタダ飯食らいというべき存在です。それでも、愛らしさがあるというのが、救いかもしれません。

ドロンパの孤独

「オバケのQ太郎」には、ドロンパというオバケも登場します。アメリカはテキサス州出身のオバケで、胸にはアメリカの星条旗を彷彿とさせる星のマークがあります。ドロンパは頭がよくて運動神経が良くてと非の打ち所のない存在です。オバケの本懐ともいえる変身もうまいです。ことあるごとにQちゃんの前に現れてはいじわるをします。しかし、ドロンパの本質はさみしがりやであり、孤独な存在であるといえるでしょう。これは、現在のアメリカそのものではないでしょうか。世界中にちょっかいをかけて、自分たちの威厳を指し示そうとしているアメリカの姿はドロンパそのものなのです。そういう点においては「オバケのQ太郎」は鋭い文明批評的な作品であったと言えるでしょう。

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