のび太は女性にとって理想の男性!?

草食系男子、肉食系男子などと言われたら、のび太はどちらかというと草食系男子。小学校時代の同級生のしずかちゃんと結婚できたのも「のび太さんがほっとけないから」(原作版でのしずかちゃんのセリフ)としずかちゃんに言わしめたほどの頼りなさからという設定になっています。果たして本当にのび太は頼りないのでしょうか?そしてしずかちゃんが彼を夫に選んだのは本当に単なる母性本能からなのでしょうか。


■しずかちゃんのパパは、のび太を認めている

涙なくしては読めない作品「のび太の結婚前夜」。いわゆるマリッジブルーになったしずかちゃんに、しずかちゃんのパパはのび太を評価している発言をしています。その発言とは「彼は他人の幸せを願い、他人の不幸を悲しむことのできる人物だ」。のび太は他人のことであっても、心から心配したり、力になったりできる人物だということなのですね。大人になったのび太は、舅となるしずかちゃんのパパから信頼を寄せられていることは、高く評価できることではないのでしょうか。

■案外、負けん気が強い

ドラえもんから道具を出してもらうパターンとして「ジャイアンにいじめられたから仕返ししたい」「スネ夫にばかにされたから見返したい」というのが動機なわけですが、自分が弱い立場のままではいたくないという気持ちがあるわけです。のび太はよく「ぼくだって(同じことができる)」と言いますが、これは負けたからといってそのままではなく、リベンジする精神はたっぷりあるということの現れなのです。

■「何とかならないの、ドラえもん!」

映画版ではよく、のび太のこうしたセリフが見受けられます。誰かが困っているということを知り、何かせずにはいられないのです。ドラえもんの四次元ポケットから出る道具に期待しつつも、のび太は困難に立ち向かい、ジャイアンもスネ夫ものび太に手を差し伸べるというパターンではありますが、登場人物の誰もがのび太に手を差し伸べる構図に違和感を感じることはありません。映画やテレビで見ている側の我々も、いつものび太の勇気と優しさに感動しているのではありませんか?

こうしてみると、のび太は明らかに「優しくて勇気があり、リベンジ精神がある」男性です。しかも、他人への思いやりに溢れる人でもあります。頼りがいがないどころか、女性が惹かれないはずのない要素がつまった人物なのです。出来杉くんとの仲もよかったしずかちゃんですが、案外、のび太という人物をよく見ていたのかもしれませんね。

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