「スラムダンク」で終わらなかった理由

桜木花道が活躍する「スラムダンク」というマンガがあります。「スラムダンク」といえば、豪快にリングにボールを叩きつける花形のシュートです。なぜ「スラムダンク」は「スラムダンク」で最終戦が終わらなかったのでしょうか?その理由を考察します。


■「スラムダンク」で終わらなかった理由

花道が初めて知ったシュートは、「スラムダンク」です。そして、最初に決めたシュートも「スラムダンク」です。「スラムダンク」で始まり、「スラムダンク」で終わるのが一番綺麗な流れですよね。しかし、山王工業戦の残り1秒、花道が決めたのはジャンプシュートだった。

■なぜジャンプシュートなのか?

この時の状況を振り返ると、ダンクをするのは難しかったかもしれません。花道の立ち位置はゴール下ではなかったし、助走をつけてもいなかったので、いくらジャンプ力がある花道でも無理がありました。また、花道はその前に背中を痛めていたので、パワーも通常より落ちていたはずです。つまり、ダンクがしたくてもできない状況だったのです。しかし、ダンクをする必要がなかったともいえます。「スラムダンク」は、大好きな晴子が教えてくれたシュートであり、かつ自分が元から備え持っていた身体能力をそのままぶつけていただけの「未熟なシュート」です。一方、ジャンプシュートは、自分で練習してできるようになった「努力のシュート」です。

■流川との信頼関係

「スラムダンク」しかできなかった時の花道は、自分が目立つことばかりを考えていました。元々負けず嫌いなので、チームが負けることは嫌だったようですが、チームの勝利のために必要なことがわかっていなかったように思えます。それは流川にもいえることで、自分で得点することが必ずしも勝ちではないと理解したからこそ、最後に花道にパスをしたはずです。沢北と河田兄にブロックされてどうしようもなかったからではありません。チームとしての勝ちとは、チームメイトとの信頼があることです。それがわからなければ、あの時も流川は自分で突っ込んでいっただろうし、パスが来ても花道は「スラムダンク」をしていたかもしれません。花道のジャンプシュートも流川のパスも「チームメイトとしての信頼」の表れなのです。

2人の精神的な成長こそが、「スラムダンク」で終わらなかった理由ではないかと考察します。

「『「スラムダンク」』の秘密 完全版(「スラムダンク」研究会)」の詳細を調べる

    
コメント