3人の綾波レイ

世の中に大ブームを起こしたエヴァンゲリオン。そのなかでも人気の綾波レイ。実は綾波レイは3人いたのです。綾波レイが3人いたといわれる根拠を紹介します。


綾波レイは3人いる?

テレビ版・旧劇場版のレイは2度死んでおり、劇中には都合3人レイが登場しています。旧劇場版『シト新生』のパンフレットに掲載されている作品内年表には、2010年の出来事として「綾波レイ(初代)、ゲヒルンに来所」と記述されています。この年にナオコは、初代レイから自分がゲンドウにばあさんと呼ばれていることを聞いて激昂し、レイを絞殺しているのです。そしてナオコは、テレビ版の第弐拾壱話で「あんたなんか死んでも代わりはいるのよ」と、レイが複数存在することを匂わす発言もしています。

その後、2014年には「綾波レイ(二代目)、第3新東京市第壱中学校に転入」して、やがてシンジと出会うことになります。そして2015年には「EVA零号機、第16の使徒排除の為、自爆。同機に搭乗していた綾波レイ(二代目)も爆死。綾波レイ(三代目)活動状態となる」と記述されていることからも分かるように、二代目は第16使徒のアルミサエル戦で死亡し、三代目と入れ替わりました。

このように、複数のレイが存在することは明言されているのですが、彼女の死の場面はいずれも明確な死の描写ではなく、生存の可能性が僅かながら残されているように思えることから、複数のレイが存在することを疑う方も多いようです。

例えば、アルミサエル戦で自爆した後、重傷を負いながらも救出されたかのように見える眼帯姿のレイが登場しているため、彼女が九死に一生を得たと感じてしまうのも確かです。三代目のレイは、シンジの問い掛けに対して「そう、あなたを助けたの」と話すなど会話が噛み合わないのですが、直前に第一脳神経というプレートが描かれていることから、レイは自爆した際に脳神経を負傷し、記憶障害が起きているとも解釈できます。複数のレイが存在することを疑うのも、仕方がないことなのかもしれません。

しかし次のレイの発言で、彼女は三代目であることが判明します。

「いえ、知らないの。多分私は3人目だと思うから」(新世紀エヴァンゲリオン』第弐拾参話)

なお、この時にレイは、シンジをあなたと呼称している点にも注目すべきでしょう。レイはシンジと出会った当初、やはりシンジをあなたと呼称していました。やがてレイは、シンジに親しみを感じるようになったのか碇君〟呼称しています。この呼称の変化も、レイが二代目から三代目になったことを示しているでしょう。

このように、テレビ版や旧劇場版では複数のレイが存在します。そして新劇場版でも、やはり複数のレイが存在すると思わせる描写があります。

「ダメなの……。もう私はここでしか生きられないの。いいの、碇君。私が消えても代わりはいるもの」(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』)

これは『破』の終盤、零号機ごと使徒に取り込まれたレイを助けようとするシンジに向けた発言です。ナオコの「あんたなんか死んでも代わりはいるのよ」を思い出させます。このレイの発言は、『破』の序盤、シンジが日本海洋生態系保存研究機構をアスカ、レイ、トウジ、ケンスケと見学した際、円筒形の小さな水槽の中で泳いでいる魚を見て発言した「狭いなあ。もっと広いとこで泳げばいいのに」に対するレイの返事にも、関連があるように思えます。

「無理。この子たちは。この中でしか生きられないもの。私と同じ」(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』)

水槽の中の魚と同様、レイは限られた環境の中でしか生きられないと解釈できるでしょう。そうだとすれば、レイは自分自身が再生、または復元、量産された個体だと気が付いていた、あるいはテレビ版や旧劇場版のようにそれを知っていたとも考えられます。

この後、加持も含めた一同で弁当を囲む場面があります。そこではケンスケが「あの9割人造肉が、調理次第でこうも美味しくなるとは、まさに驚愕だよ」と発言しています。その直後、弁当を食べようとしないレイに、シンジは「ごめん、綾波。口に合わなかったかな」と問い掛けました。それに対してレイは、次のように返答しています。

「いいえ。肉、食べないだけ」(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』)

レイは肉を食べないと発言しているので、決して食べられないのではなく、彼女自身の意志として肉は食べないようにしていると解釈することができるでしょう。テレビ版の第弐拾弐話でニンニクラーメン、チャーシュー抜きを頼んでいたことからも分かるように、レイはテレビ版や旧劇場版でも肉を食べない人物でした。

単純にその設定を引き継いでいるとも考えられますが、彼女が肉を食べない理由は、それが人造肉だからかもしれません。人造肉とは、日本海洋生態系保存研究機構にいた魚のように、人間の手で復元された生肉の模造品であるとも考えられます。レイはその魚を私と同じと表現していることから、同じ人造である人造肉に仲間意識のようなものを感じ、口に入れることに抵抗があるとも解釈することができます。

新劇場版にも複数のレイが存在することは、『Q』で綾波シリーズそして綾波タイプの初期ロットという言葉が用いられていることから明らかです。そのほか『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 記録集』ではアヤナミレイ(仮称)とも記述されています。

これらは、テレビ版や旧劇場版、さらには『序』『破』とも『Q』のレイが異なることを強調しているのかもしれません。

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