漫画家の現場をリアルに描いた漫画「バクマン。」がついに完結

少年漫画『DEATH NOTE』と同じ小畑 健、大場 つぐみコンビによって週刊少年ジャンプに連載していた漫画『バクマン。』が、先日、ついに完結しました。今回は、漫画家の制作風景、そのサクセスストーリーをリアルに描いた『バクマン。』をご紹介します。


■マンガ家を目指す二人、そして約束

14年間流され、成績は良くも悪くもなく、普通に生きてきたどこにでもいそうな中学3年生『真城最高(サイコー)』。彼は小学生の頃、マンガ家になりたかったものの、ある出来事からその夢に封印をします。
  
そんなサイコーの画力に目をつけたのが秀才同級生『高木秋人(シュージン)』。シュージンは二人で組んでマンガ家になろうと持ちかけます。シュージンに引っ張られ、サイコーは想いを寄せる亜豆美保に二人でマンガ家を目指すことを告白します。
  

「僕が絵を描いてこいつが原作。」

 
サイコーは、声優を目指している亜豆に、二人のマンガがアニメ化された時にヒロイン役として予約したいと告げ、その願いが叶ったら結婚して欲しいと告白します。そして、それを受け入れ、約束する亜豆。
  

「夢が叶うまでお互いよそ見せずに頑張り、叶った時に結婚する」

  
ここから、実際にマンガ家として成長していく二人の物語が始まります。
 

■ストーリー展開

叔父がマンガ家だったこともあり、マンガや編集社に詳しいサイコー。話中、マンガに関わる様々な話が出てきます。また、作品中に出てくる編集者等の登場人物は実在の人がモデルになっているようで、リアリティがあります。シュージンとともに原稿を仕上げ、ジャンプ編集部に持ち込み、賞にチャレンジする二人。しかし、最初の作品は惜しくも入選を逃します。そして,同じ賞に応募し、入選した高校生新妻エイジの存在を知り、ライバル心を燃やすサイコー。
  
マンガの王道を行く新妻エイジはすぐに人気マンガ家となります。それに邪道で対抗するサイコーとシュージン。物語には、エイジ以外にも魅力的なライバルマンガ家たちが次々と登場します。彼らと競いながら、時に励まし合いながらお互いに連載を目指していきます。
  
読み切りマンガの採用、連載決定、そして連載打ち切り。成功や挫折を繰り返しながら物語は進みます。それでも、夢を諦めないサイコーとシュージンは、新たな連載を勝ち取るため新しいマンガを作り上げていきます。
 

■邪道なようで王道

ストーリーの中心は、サイコーとシュージンがいかにマンガのアイディアを出し、それを作り上げ、連載を獲得するか、人気マンガ家となるかを中心に進みます。そのため、編集者やアシスタントとのやり取りなど、通常は表に出ない話が中心です。
  
バトル物マンガが多い中、言わば邪道なストーリーなのですが、作品掲載後に発表される読者アンケートにより順位が確定することで、ライバルの作品との間に優劣が決します。これがまるでバトルのようです。夢、ライバル、バトル、そしてちょっぴり恋愛と、邪道に見えて実は王道を行くマンガです。
  
ともすれば、アンケート順位や人気を得ることに固執する主人公たちは、ある種冷めている部分があり、感情移入しづらい面もありますが、決して熱くないわけではありません。
  
邪道に見えて王道、冷めて見えて実は熱い、ちょっと変わったマンガだと思います。そういう意味ではやはり邪道かもしれません。
 

■こんな人にオススメ

バトルマンガや真っ正直な熱いドラマ展開が好きな方には正直向かないでしょう。恋愛面以外ではやたら現実的な主人公に感情移入しづらい部分もあります。
  
でも、マンガそのものが好きな人はきっと楽しめると思いますよ。
  

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