手塚治虫の漫画執筆伝説

手塚治虫といえば「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」などの人気作で知られ、漫画の神様とも呼ばれます。嘘か真か、手塚治虫は数々の伝説を残しています。


遅筆で有名

手塚治虫は膨大な量の作品を残しましたが、原稿をなかなか描かない遅筆で有名でした。ある時、手塚にアメリカへ行く用事ができました。当然、出発日までに原稿をそろえなければいけません。

しかし、原稿は間に合わないまま手塚はアメリカへ旅立ってしまいます。「原稿は向こうから入稿します」と言い残して…。

しかし、手塚は原稿に手を付けている素振りはないし、原稿を送ると行っても、当時はパソコンなどないので、アナログの原稿を送るしかありません。飛行機便でも時間がかかってしまいます。ファックスなどの伝送技術はありますが、当然、そのまま雜誌に載せられる画質では送れません。

電話で入稿

そんなある日、アメリカから電話がかかってきます。手塚は「白い紙を用意してください。枠線を引いてください。次のコマはタテに何センチ、横に何センチ…」とアシスタントに指示をはじめます。

さらに「この背景は、ジャングル大帝の何話目の何ページの何コマ目と同じものを使ってください」といった指示も出します。実際、書庫に行くとその通りの背景があったと言います。

何と、電話で漫画を書き上げようとしていたのです。漫画は記号や素材を組み合わせていけば成立するということを証明するようなエピソードです。

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