舞台は近代ヨーロッパからパラレルワールドへ!『ドリフターズ』から目を離すな!!

近年の少年マンガ誌は新陳代謝が豊富。20話前後で打ち切りになることもザラです。全体の傾向を見ていると、最初に盛り上がり場所を1つ設けている様子。最初の30分のうちに盛り上がり場所を作る映画的文法と同じで、つかみが肝心ということでしょうか。最初に見せ場を持ってくるものの、イマイチ波に乗れず打ち切りになる作品が後を断ちません。そんなトレンドとは対照的に、着々と支持を伸ばしている作品『ドリフターズ』を紹介します。


■ドリフターズとは?

題名の『ドリフターズ』というのは“漂流者”の意。ガリバー旅行記の如く漂流するのですが、行き着く先は異次元の地。時間も年代も異なるパラレルワールドに流れ着くのは、歴史に名を刻む豪傑達。島津豊久、織田信長からジャンヌ・ダルク、カルタゴの英雄ハンニバルまで、歴史上のifが実現する異空間バトル漫画です。

本作『ドリフターズ』を描くのは『HELLSING』でお馴染みの平野耕太氏。イギリスの近代を舞台にしたバンパイアと宗教戦争をモチーフにした『HELLSING』は10年以上に渡り、じっくりと書かれた名作です。バクマンの如く最初から最後まで作品の軸がブレず、「あれっ?」と思わせることがない作品です。読者からの評判が非常に高く、一読の価値アリです。

1つの作品を大切に描いている平野氏ですが、他にも特徴があります。例えば、独特な台詞回し。リズムが良く、歯切れが良い言葉選びとちょっと癖のある絵が絶妙にマッチしていて読んでいて非常に気持ち良いのです。

玄人からも評判が高い平野作品。「取り敢えず読んでおきたい」作品として、上位に入ること間違いないです。コテコテの王道作品だけではなく、たまにはちょこっと脇にそれた良作を読んでみてはいかがでしょうか。

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