新進気鋭の漫画家: 峰なゆかの『アラサーちゃん』を読まずに死ねるか!!

“なゆゆ”こと“峰なゆか”さん。今回は漫画家/ライターとして現在大活躍中の彼女の本を紹介します。近年の日本の漫画界における特徴の1つに“リアル”を描くことが挙げられます。その流れも汲んで出版された本書の舞台はなんてことのない日常。しかし、“リアル”を謳う他の本とはレベルが違う『アラサーちゃん』を紹介します。


「アラサーちゃん≠エロカワ漫画」

各所で話題になったアラサーちゃんですが、峰なゆかさんを知らない方にはどんな漫画なのか想像がつきにくいでしょう。ショッキングピンクな表紙から想像するに「エロ漫画?!」、久保ミツロウさんの推薦文が書かれた帯から想像するに「サブカル漫画?!」と考える人が多いのではないかと思います。また、帯には筆者自らが本書は「エロカワ漫画」と書いています。

しかし実際に読んでみると、どれもイマイチピンとこないのが分かると思います。峰なゆかさん自ら「エロカワ漫画」と言っているのですが、それさえもピンときません。しかし、突然ぴったりなものが耳に入って来ました。それは「アラサーちゃん=エロ現実を見せる漫画」です。

『アラサーちゃん』の前身となる漫画として多くの方があげているのが『臨死!!江古田ちゃん』です。都会をさまようこじらせ系女子を描いた作品『臨死!!江古田ちゃん』、その江古田ちゃんを現代版にアップデートし、更に細かく描いたのが『アラサーちゃん』です。

また、峰なゆかさんの文才も『アラサーちゃん』の読みどころの1つ。とにかく作品中の言葉選びにハズレがありません。本を貪り読む少女時代を送った彼女の経験が遺憾なく発揮されています。漫画だけでなく、読み物としてとても気持ちの良い作品です。

女性同士の見えない牽制、コンプレックスをえぐる描写、男性の知らない女性などなど。女子対男子、女子対女子の心理描写がいやらしい程リアルに書かれている本書。現実を見せつけれられて落ち込むこと間違い無しの『アラサーちゃん』オススメです!!

峰なゆかさんはブログも執筆しており、そちらの方でも相変わらず鋭い切り口で絶賛連載中。気になる方はとりあえず訪れてみることをオススメします。

『アラサーちゃん』の詳細を調べる

    
コメント