2016年と中上健次

中上健次という作家がいました。1946年に和歌山県新宮市で生まれ、その後18歳で上京し、羽田空港で肉体労働に従事しながら24歳で結婚、その後、1976年に30歳で「岬」により芥川賞を受賞します。これは戦後生まれとしては初めての受賞者となります。


紀州を舞台とした小説群

その後は、故郷の紀州を舞台とした小説を数多く執筆します。特に自分が生まれ育った土地を「路地」と名付け、その中で展開される濃密な人間関係を、方言をまじえて記しました。各作品には「路地」の人間たちが作品を越えて登場し、一連の物語群はサーガとも呼ばれます。

46歳で死去

一方で中上健次といえば、武闘派としての伝説も語り継がれています。作家、評論家、編集者など多くの文化系の人間が集うことで知られる新宿ゴールデン街では夜ごと、論争や喧嘩が絶えなかったともいわれています。そうした不摂生な生活がたたったのでしょうか。彼は1992年に46歳の若さで没しています。

読み継がれる中上健次

2016年は中上健次の生誕70周年にあたる年です。生きていたら70歳ということを考えると、中上健次は本当に若くして亡くなったのだと気づかされます。現在、中上健次の全作品を網羅した電子全集が小学館から随時配本されています。

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