「危ない1号」とは何か?

かつて「危ない1号」というムック本がベストセラーとなったことがありました。1995年のことです。ムック本というのは、雑誌の「magazine」と、本の「book」をあわせた和製英語です。つまり、雑誌的な要素を持った書籍のことを指します。


何がすごかったのか?

「危ない1号」は名前の通り、危ないネタが満載の雑誌でした。世界各地のドラッグ情報や、村崎百郎によるゴミ漁り記事、あるいはロリコン、変態、フリークス、ゲテモノ料理、新左翼の内ゲバ、など、アンダーグラウンドネタ、裏ネタといわれるものが、盛りだくさんの内容となっていました。驚くべきなのが、この本がベストセラーとなって15万部も売れてしまったということでしょう。泣ける感動話でもなく、何か衝撃的なスクープが掲載されているわけでもなく、決して万人受けするような内容ではないのに、15万部も売れてしまったのです。

なぜ売れた?

なぜ、このような非常識ともいえる本が15万部も売れてしまったのでしょうか。大時代的な状況論から見れば、小林よしのりが「戦争論」で喝破する、ただれるような平和のためともいえます。日常が退屈であるからこそ、非日常の世界をとりあげた「危ない1号」が受け入れられたのでしょう。「危ない1号」は自殺した編集者である青山正明が編集していたことでも知られます。当時の様子は吉永喜明の「自殺されちゃった僕」に詳しく描写されています。

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