コレクションの衝動とは?

何かものを集めている人にとって、最後の1ピースが埋まらないもどかしさといったらありません。コミックスをそろえていて最後の1冊が足りない。それを手に入れるにはいくら金を積んでも良い、といった衝動にとらわれるときもあるでしょう。そんな感情を記されたものが、とみさわ昭人『無限の本棚:手放す時代の蒐集論』(アスペクト)です。


なんでも集める

著者は子どものころからなんでもものを集めるコレクター癖がありました。そこには、収集の対象よりも、ものを集める、そろえる喜びが優先するものでした。例えば著者は、大人になってからアメリカの大リーグのトレーディングカード収集をはじめます。もともと野球が好きだったわけではなく、そのカードの種類の多さ、さらに外国で発行されているものであるため入手が困難である点にコレクター心を刺激されるのです。ですが、メモラリビアと呼ばれる、選手のユニフォームの切れ端などを添付したカードが出てくると途端に興味を失います。すでに純粋なカードという収集物ではない、ファンが持つためのミーハーなアイテムとなってしまっためです。

白いカードの話

さらに究極の話として、番号だけがふられた白いカードがあっても集めたいといった描写も登場します。ほぼ内容は同じでも数字だけ違う、そのファジイな要素がコレクター心をくすぐるのかもしれません。

    
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