赤色はどう扱われてきたか?

赤色についてどういったイメージがあるでしょうか。血の色でもあるため不吉なイメージ、あるいは燃える炎の情熱的なイメージ、派手など、さまざまなイメージが混在していますね。この赤色は歴史において、どう扱われてきたのでしょうか。


赤色の歴史とは?

ミシェル・パストゥロー著、蔵持不三也、城谷民世翻訳による『赤の歴史文化図鑑』(原書房)は旧石器時代から現代まで赤色にまつわる世界を記したものです。言語表現から、科学的な適用、宗教的なモチーフ、さまざまな芸術観念などに用いられてきた赤色について豊富な図版とともに取り上げられています。

どう変わってきた?

当初赤色は原初の色とされていました。それは火の色であり、血の色でありますから、人間の生と分かちがたく結びついたものだと言えるでしょう。それはそのままキリスト教の普及が始まると、好まれる色とされてきました。愛や繁栄などを示す色ともされていたのです。それが、中世においては異議申し立ての色となり、近現代に突入すると共産主義の色などと相まって危険な色とされるようになります。日本語で共産主義者や左翼的な人間を示す蔑称として「アカ」があるのもよく知られているでしょう。同じ色であっても時代と状況によっては大きな違いがあるとわかりますね。大きな図版もありますので文字情報ばかりではなくビジュアルとしても楽しめる本です。

    
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