電話の中の博物館?

博物館といえば、その場所に足を運んで展示物を見るというのが一般的なイメージでしょう。ですが、最近ではインターネット上で展示物を見られるデジタルミュージアムも増えつつあります。現在では当たり前となったことでも当初は実験的に行われていたということがあります。


電話の中の博物館

1991年にNTTが「電話網の中の見えないミュージアム」という試みを行います。これは、参加者が電話をかけて、チャンネルを選んで、音楽や音声を聴くというものです。そこには、音楽家の演奏や、著名人の講演、といっても三分から五分程度のコラムのようなものが多数のチャンネルに登録されていました。参加者は、荒木経惟、磯崎新、篠山紀信、黒沢清、浅田彰といった豪華なメンツでした。さらに、ウィリアム・バロウズや、アレン・ギンズバーグなど、当時はまだ存命だった海外の作家なども参加しています。ジョン・ケージやアート・リンゼイなど前衛的な音楽家の姿もあります。

中上健次の独唱

さらに、中上健次による都はるみの「アンコ椿は恋の花」の熱唱チャンネルもあったというから驚きです。ただ歌うだけではなく中上健次が傾倒したフリージャズのアレンジが加えられており、演奏に参加したのが無名時代の菊地成孔というエピソードにはシビれます。このプロジェクトをまとめたパンフレットとCDが存在するようですが非売品であったため、高値で取引される幻のアイテムとなっています。

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