映画のフィルムは自然発火する?

古い映画のフィルムは未来へ残すべき貴重な文化遺産です。しかし、損傷が激しいと、映写機にかけることができず、さらに気温や湿気などの保存状態にも気をつけないと、きちんと残すことができません。さらに、昔のフィルムは材質によっては自然発火してしまうこともあるので注意が必要です。特に映画の草創期から1950年代まで使用されていたフィルムはそうしたトラブルが発生する傾向が強いようです。


フィルムセンターで火事

多くの古い映画を保管している国立近代美術館のフィルムセンターでは、実際に火事が起こりました。時期としては夏場に起こったものでした。当時、映画のフィルムは一定の温度以上になると自然発火となることが指摘されていました。しかし、その温度は100度以上であり、自然界でそのような状況になることはありません。ただし、これは新品のフィルムという条件がつきます。フィルムの経年劣化が進むと、場合によっては38度程度で自然発火が起こるといわれています。実際、フィルムセンターの火事も保存のためにつけていた冷房のスイッチを切った翌日に、気温が38.1度という異常な高温になったために起こったものでした。これは室外の気温ですから、室内だと40度を超えていた可能性があります。この時消失したフィルムの総数は、421作品中330作品といいますから、相当数のダメージが発生したことになります。

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