東ドイツとベトナム

世界を見渡してみると意外な国同士の関係が見られるものがあります。その一つがドイツとベトナムでしょう。


ドイツ語が話せるベトナム人

現在、ベトナムにはドイツ語が話せる人間が約6万5千人ほどいます。ベトナムはもともとフランスの植民地でしたから、フランス語の話者がいるのはわかりますが、なぜドイツ語の話者がいるのでしょうか。実は、1980年代に、旧東ドイツとベトナムの間では協定が結ばれていました。労働力確保のためにベトナムから東ドイツに多くの労働者が送り込まれたのです。さらに学生として東ドイツに勉強に行く人間もいました。

共産圏のつながり

ベトナムと東ドイツの共通項は、共産主義を標榜する東側諸国であったためです。ですが、まもなく冷戦体制が崩壊しドイツが統一されると、ドイツ国内は経済的困難にみまわれます。そのため、ベトナム人をはじめとする移民労働者だけではなく、ドイツ人自体にも仕事がないという事態に見舞われます。その中で、ドイツ政府はベトナム人移民に帰国をうながし帰国支援金も支給しました。そのため、ベトナムにはドイツ帰りで、ドイツ語が喋れる人間が存在することになったのです。

どういう扱いをうけていた?

旧東ドイツではベトナム人移民はどういう扱いを受けていたのでしょうか。低賃金ではあったもの、衣食住は保障されており、本国へ仕送りをする余裕もあったようです。そのため、ベトナム人移民の待遇をねたむドイツ人たちによる襲撃事件も発生しました。その様子は「ロストックの長い夜」として映画化されています。

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