図書館の複本問題とは何か?

図書館は、あらゆる文化資源を国民に無償で提供することを使命としています。そのため、無料原則というのは今後もゆるぎません。さらにサービス第一という姿勢も変わらないでしょう。しかし、その理念を突き詰めすぎるとさまざまな問題が起こります。主に公共図書館で取られている複本購入もその一つです。


複本とはなにか?

複本とは名前の通り、同一のタイトルの本を複数購入する行為をいいます。ベストセラーの小説などが主な対象となります。人気作家の小説は、あっという間に100件、200件の予約が入ってしまいます。1冊だけの配架だと、途方も無い時間を待つことになってしまいます。図書館の図書の貸出期限は通常2週間です。2週間で返却されたとして、100件目に予約を入れた場合、自分の順番まで実に200週間の期間が経ってしまいます。実に4年以上の長さです。単行本の文庫化のペースは平均3年です。さらに、古本屋で100円で並ぶこともあるかもしれません。この時間を縮めるために数十冊、場合によっては数百冊の複本を買うことになります。

ブームが去ったあとは?

しかし、ベストセラーというのは瞬間的に人気がついても、その後はあっという間に忘れられてしまいます。ブームが去ったあとには数十冊の本だけが残ってしまいます。図書館はほかの本も置かなければいけないので、複本は処分しなければいけません。しかし、手垢のついた本は中古屋に買い取ってもらえるはずはなく、ベストセラーそのものが飽和状態でしょう。結局は、除籍にしてリサイクルコーナーに置くくらいしかありません。使い道がないというのが実情なのです。

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