論文のIMRAD型とは?

このシーズンになると、ネットをにぎわす言葉が「論文がやばい」といったものです。卒業論文、修士論文、博士論文、いずれも書き上げなければ学校を卒業できません。全然書いていない、構成がめちゃくちゃ、といった弱音がネット上で多数吐かれています。ですが、論文は基本の形を守ればおのずと書けるものです。


どういうスタイルがある?

一般的に論文はIMRAD型というスタイルが取られます。この頭文字はそれぞれ何を指すのでしょうか。「I」はイントロダクション(Introduction)、いわば論文の導入部です。研究の背景や動機、さらに自分なりの問題提起を行います。論文は新しく成果を出す目的がありますので、リサーチクエスチョンを立ててそこに答えなければいけません。その際、すでに結果が出ているものをなぞってはいけません。先行研究をふまえて、自分なりに新しい問題提起をする必要があります。

「M」はメソッド

「M」はメソッド(Methods)です。研究手法や、研究方法などを解説します。例えば「現在の若者の政治意識を調査したい」という問題提起があるとすれば、それにどういう方法を取ったのかを解説します。アンケート調査を行ったのか(量的方法)、個別にインタビューをしたのか(質的方法)といった方法を解説します。若者といっても何歳から何歳の人を対象としたのか、職業は、性別は、といった詳細も書く必要があります。

「R」は結果

「R」は結果(Results)です。実験の結果、調査の結果はどうだったのかを記述します。この結果はありのままを書く必要があります。先にあげた「若者の政治意識」がよくわからなかった場合は、それをそのまま書けばいいのです。むしろ余計なことを書く、無理やりある方向性に結びつける文章は良い論文とはいえません。

「D」は考察

「D」は考察(Discussion)を意味します。実験や調査の結果を受けて、自分はどう考えるか、分析するかといった部分を書きます。この部分がもっとも筆者のオリジナリティが出ると言えるでしょう。さらに最後に全体のまとめ(Conclusion)を書きます。こうして見ると論文の構成はきわめてオーソドックスにできあがっているといえるでしょう。

    
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