沖縄にはなぜ鉄道ない?

日本最南端の沖縄県には、ながらく鉄道が存在していませんでした。戦前には県営鉄道が存在していましたが、戦火の混乱の中で廃線となっています。2003年には那覇市内に、沖縄都市モノレールが開業します。モノレールは分類上は鉄道に含まれるため、現在の沖縄県には鉄道が存在します。しかし、一般的なイメージとして思い起こされる、地上に線路が敷かれた鉄道は存在しません。これはなぜでしょうか?


アメリカ統治の影響

沖縄は、アジア太平洋戦争の敗戦後は、27年間にわたってアメリカに統治されます。アメリカが推し進めたのは道路網の整備でした。そこで自動車の大衆化であるモータリゼーションが起こります。アメリカは日本と比べて、車文化が普及しています。国土が広大であるため、長距離の移動をするならば、飛行機の方がメリットがあります。飛行機で移動するまでではない、中距離、近距離の移動の場合は、高速道路などを使って車で移動するようになっています。アメリカほど広大ではない沖縄でも、そうしたスタイルがそのまま導入されたのです。そのため、沖縄にはドライブインやドライブスルーといった車文化と親しい施設が多く存在します。

鉄道は遅い?

さらに、沖縄で戦前存在していた鉄道は、沖縄県営鉄道の場合は、線路の幅が762ミリという短い軽便鉄道でした。そのため、移動にはものすごく時間のかかるゆったりとしたものでした。そのまま復活しても、戦後のあわただしい時間の流れには乗れなかったでしょう。

サトウキビ鉄道も

さらに沖縄では、収穫したサトウキビを運ぶ産業用の鉄道も存在していました。こちらは戦後も運行が続けられていましたが、輸送に特化していたため、産業用の路線とはなりませんでした。

日本最南端の沖縄県にはながらく鉄道が存在していませんでした。モノレールはありますが、線路はありません。これは戦前に存在した鉄道が線路の幅が狭く、戦後はアメリカによる統治で車文化の普及が進んだためと言われています。

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