一文無しの「一文」で何が買えた?

一文無しという言葉があります。まったくお金を持っていない人、すっからかんの人を指す言葉ですね。この一文には、どれくらいの価値があるのでしょうか。さらに一文では何を買うことができたのでしょうか。


江戸時代の単位

ここでいう一文というのは、現在は使われていないお金の単位です。これは明治時代より前、江戸時代のお金の単位です。江戸時代はおよそ300年間にわたって続きましたので、その間でお金の価値が大きく変動しています。一応の基準としては1両が4000文と定められていました。1両は現在の価値にすると5万円から20万円といわれています。それを4000文で割ったとすると、およそ6円から50円になりますが、平均すると20円あたりが一文の価値といわれています。

何が買えた?

それでは一文では何が買えたのでしょうか。現在の20円といえば、駄菓子を買うくらいしか使い道がありませんが、江戸時代ではどのくらいの価値だったのでしょうか。時期にもよりますが、初期の江戸時代は、そば一1杯が6文、豆腐一丁が4文から6文程度だったと言われています。酒一升が10文から20文とされており、そばや豆腐は量り売りはできませんが、酒ならば一合が一文で飲めないこともなかったかもしれません。ただ、これはもっとも安く見積もった場合ですので、実際のところは一文ではほとんど何も買えなかったのではないかと思われます。

    
コメント