ポポロ劇団は何を演じた?

東大ポポロ劇団事件というトピックがあります。高校の社会科の教科書などに掲載されていますので、名前を覚えている人も多いでしょう。ポポロ劇団事件は、東京大学のキャンパス内で行われていた演劇の上演会に、警察官が潜入していた事件です。警察官は見た目ではわからない私服警察官であり、その場で謝罪文を書かされます。ですが、学生が警察官に暴行を加えたとして起訴された事件です。大学の自治の原則を考える事例として教科書に載るような事件とされています。


事件はどうなった?

東大ポポロ劇団事件の、事件の顛末はどうなったのでしょうか。結論としては裁判所は大学の自治や学問の自由を認めつつも、大学構内への警察官の立ち入りは、それを犯すものではないとして学生側の主張を退けています。これには多くの批判が生じました。最高裁判決というのは、そちらの主張はわかるものの、やはり違法とはいえず妥当性があったというような文言を残します。よくある言葉としては「著しい」というものがあります。不平不満はあるかもしれないが、それはほかの人も持っているのだから仕方のないことではないだろうかというような、妥協的な言葉がつらねられているのが特徴的です。

何を演じていた?

さらに気になるのは、そもそもポポロ劇団は何を演じていたのかという点でしょう。ポポロ劇団が演じていた題目は松川事件をテーマとした『何時(いつ)の日にか』という作品でした。松川事件は戦後に起こった列車往来妨害事件です。機関車が転覆し、乗員三名が死亡する大事故です。列車の運行を妨害したとして、国鉄職員が逮捕されるも、全員が無罪判決を受けます。犯人はつかまっていませんが、当時さかんであった労働組合運動をつぶそうとする勢力によって行われたといわれています。やはりこうした社会性のあるテーマであったため、警察官が立ち入っていたということなのでしょう。

「インターンも学歴差別? 難関大学生が1年生からインターンシップを始める理由」の詳細を調べる

    
コメント