「一晩で白髪になる」は本当?都市伝説?

ショッキングな出来事があると、髪の毛が一晩で全て白髪になると言われており、今でもドラマなどで描写されることがあります。しかし、これは都市伝説であるという説もあります。果たして本当に一晩で白髪になることは起こりうるのでしょうか。


マリー・アントワネットは本当に白髪になったのか

マリー・アントワネットが死刑を命じられた時、その恐怖から髪の毛が一瞬にして白髪になったと言われています。しかし、実際にはすでに生えている髪の毛の色が変わることはありません。恐怖におののいていたことは間違いないでしょうから、やつれてしまったことは想像に苦しくありません。マリーの髪の毛は金髪だったので、やつれて白髪に見えたのではないかとされています。

また、肖像画を見ると銀髪にも見えますので、日の光にあたるとそれが白髪に見えたのかもしれません。

白髪になるメカニズムとは

髪は、成長していく過程でメラノサイトという色素を形成する細胞が、髪の毛の黒色の色素、メラニンを作りだし、メラニンが分泌されて黒くなります。メラニン色素が作られなくなると、髪の毛の色は結果的に白髪になります。色素が作られなくなる原因としては、メラニンの元であるアミノ酸が、ストレスを受けたり老化が進むと減ってしまうのです。

このように、白髪が作られる工程を考えると、例え強いストレスを受けたとしても、たった一日で白髪になることはあり得ません。しかし、数日間から数ヶ月かかって白髪になってしまうことは考えられます。

また、年齢が若いのに白髪が多い、いわゆる「若白髪」は遺伝によるものと考えられています。

「一瞬にして白髪」は都市伝説

恐怖やストレスのあまり、美しかった髪が一瞬にして白髪に……という描写は、当事者が受けたショックを表現するための演出なんですね。マリー・アントワネットが白髪になったと描いたのは『ベルサイユのばら』、そして『あしたのジョー』です。そのほか、テレビドラマでも登場人物が白髪になったという描写がありますが、これらは人物の衝撃を表現するものだったのです。

いかがでしたか。漫画やドラマを見ていて、子ども心に「自分も何か恐ろしい出来事に遭うと白髪になってしまうのでは」と思ってしまった経験を持っている人もいるのではないでしょうか。でも急に白髪になることは実際にはほとんどあり得ないので心配は無用ですね。

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