太陽なぜ様がつかない?

空を見上げると存在するものに、月や星、太陽があります。月と星は、お月さま、お星様といった敬称がつけられます。古い時代より、人々にとって空が崇める対象であったことが見てとれますね。その一方で太陽に、関しては太陽様という呼び名はありません。これはなぜでしょうか。


あとからできた言葉?

これは言葉の歴史が関係しています。月や星というものは昔からその呼び名が存在していました。それだけ人々に身近にある存在であり、なおかつよく用いられる言葉であったことがわかりますよね。その一方で太陽という言葉ができたのは、時代がもう少し後になってからです。つまり、太陽という熟語は明治時代以前の江戸時代には存在しなかったのです。

かわる言葉は?

それでは太陽に代わる言葉としては何が使われていたのかといえば、お天道さまやお日様といったものになります。こちらはきちっと様がついています。日本語の中にはこうした昔からある言葉と、明治時代以降に入ってきた言葉というものがあります。明治以降の言葉というのは外国語の訳語に、ふさわしいと思われる漢字を当てはめて作られました。いわばパズルゲームのようなことが行われていたわけです。当然そこには様といった、昔ながらの日本の伝統的な要素、自然崇拝の要素などが入り込む余地はなかったのでしょう。私たちは無意識に、昔からの言葉と新しい言葉を同じものとして使っています。こういった言葉の起源を振り返ってみるのも面白いかもしれません。

    
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