梅雨が明けなかった年がある?

今の日本は梅雨のシーズンです。梅雨というのは7月の下旬になれば自然と明けるものというイメージがあります。ですが、日本では梅雨明けがなかった年があります。


1993年の記録の冷夏

梅雨が明けなかったといわれる年は、1993年に日本をおそった記録的な冷夏があげられるでしょう。この年は、日本列島に梅雨前線が長く停滞したことにより、沖縄県以外では梅雨明けの発表がなされませんでした。梅雨明け発表というのは、前線の動きや、天候などを見て「○○日頃に明けたとみられる」といった発表がなされます。梅雨前線がいつまでたっても消えなかったため、梅雨明けの発表ができなかったのです。

何をもたらした?

梅雨があけないことによって日本にはどういう影響があったかといえば、記録的な米不足があげられます。稲作というのは梅雨の雨も必要ですが、夏の太陽も必要です。米以外にも作物が育たなくなったため、物価上昇が起こりました。秋になると米不足から外国米を緊急輸入する措置がとられるようになりました。

複数の影響が重なる

なぜこれほどの冷夏が訪れたのでしょうか。そこには複数の影響があったといわれています。まず、この年は南太平洋の東部で海水気温が上昇するエルニーニョ現象が発生しました。エルニーニョが発生すると、温かい海水が停滞してしまうため、太平洋の西部の海水気温は低下します。結果的に日本の気温が下がることになるのです。さらにこの年はフィリピンのピナツボ火山で大規模な噴火が発生しました。火山灰が上空を覆うことにより日照時間が少なくなってしまったのです。さらに梅雨が明けないことによって、北海道や東北地方に吹く冷風であるやませも発生しました。エルニーニョと噴火とやませという、3つの要素が重なることによって、記録的な冷夏が日本を襲うことになったのです。

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