ワハーン回廊とはどこか?

世界地図を見ていると、中国は多くの国と陸路で国境を接していることがわかります。その中の西の果てに注目すると、アフガニスタンとも国境を接していることがわかります。


ワハーン回廊とは?

アフガニスタンの東北部から細く長い土地がのびています。この場所は、もっとも狭い場所だと南北で15キロほどしかありません。しかし東西には200キロほどのびている実に細長い土地です。この場所はワハーン回廊、もしくはワハン回廊と呼ばれています。

なぜできあがった?

なぜこのような細長い土地ができたのかといえば、もともとはパキスタンを含む英領インド帝国とロシアという2つの大国に挟まれた土地にあるため、直接の衝突を避けるための緩衝地帯として設けられたと言われています。しかしながら、この場所は険しい地形や厳しい気候条件などが重なることによって外部から人を寄せ付けない場所となりました。一説によれば年間の平均気温が0度を下回る日が300日以上とあると言われています。

戦争とは無縁?

アフガニスタンはここ40年ほどは常に戦火にみまわれてきた土地だと言えるでしょう。国内の内戦はもとより、ソ連のアフガニスタン侵攻や、タリバンと北部同盟の対立、911テロ後の米による報復からはじまった新たなアフガン戦争といったさまざまな不幸があります。それでも、本土からあまりにかけ離れているがゆえに、ワハーン回廊では戦争の影響を受けることがありませんでした。これはこの土地に暮らす人々にとっては良いことではあったでしょう。

どんな暮らしをしている?

しかし、戦争と無縁とはいえ土地の人々の暮らしは過酷です。電気も通っていないため、すべてが自給自足の生活です。貨幣も流通しておらず、ほとんどが物々交換によって物資を手に入れています。ラジオでニュースや音楽を耳にすることはありますが、それでも電気が切れてしまうと、新たな電池を入手するまでには無用の長物となってしまいます。連絡手段は無線機のみだそうです。それゆえに手付かずの自然が残っているのがワハーン回廊です。旅行で訪れることはなかなかできないでしょうか、気になる場所ではありますね。

    
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