1968年を考える

2018年は、1968年から数えて50年にあたります。この1968年の日本においては、学生運動が高揚していました。さらに、この動きは日本ばかりではなく世界中に存在しています。

1968年とは何だったのか

1968年とは一体何だったのか、ということをあらためて考えるための良書が筑摩書房から出ている『1968[1]文化』(筑摩選書)です。本書は1968年とその前後に何があったのかを文化の側面から解説しています。当時の映画、演劇、音楽、写真、舞踏といった分野に存在した表現は現在にも通ずるものがあります。

連続で考える

この時代に関して、人々はどのようにとらえているのかというと、ノスタルジーの対象としてとらえる人が多いように思われます。しかし、それもひとつの側面としてはあるのでしょうが、全体像をとらえたことにはなりません。一方で、もう過ぎてしまった時代のことであるために、自分とは何も関係がないと無関心を装う人もいるでしょう。もう50年なのか、あるいはたった50年なのか、それは人によってとらえかたはさまざまでしょうが、現在と過去が連綿とつながっていることは確かです。さらに、あの時代の出来事を正しくとらえなおし、自らの表現の糧としていくことが、現代人に向けられた使命であるともいえるでしょう。まずは興味ある分野から目を通してみるだけででも楽しめる一冊となっているのではないでしょうか。