文化人類学、民俗学どう違う?

似ている学問として、文化人類学と民俗学があります。この両者は一体どう違うのでしょうか。


民俗学と民族学

「みんぞくがく」にも民俗学と、民族学と呼ばれるものがあります。前者は、フォークロアーと呼ばれる地域の風習や文化などを研究する学問です。対して民族学はエスノロジーと呼ばれており、特定の人種や民族の文化を総合的に研究する学問です。対して文化人類学は、人間の生活様式全体を研究します。特定の地域や民族の生活様式を、ほかの地域のそれと比較することによって、全体像をあぶり出していくといった手法が取られます。一般的には文化人類学と民族学はほぼ同義のものとして扱われています。

日本だけが特殊?

しかし日本の場合は、民俗学には柳田國男という重鎮がいるため、この学問がイコール柳田国男の学問といった扱われ方をしています。柳田が行った研究は、日本とは何かというテーマを浮き彫りにするために、地方の民話や伝承を集めるといった手法でした。しかし、現在は都市の発展などが進んでおり、柳田が確立した手法をそのまま日本社会の研究に当てはめるのは古いのではないかという考え方もあります。

学問は島宇宙?

民俗学と文化人類学は世界的に見ればほぼ同一のものですが、日本だけが島宇宙的に独立しているように見えるともいえるでしょう。

    
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