「これで明るくなった」だろおじさんのモデルは?

日本史の教科書などでよく目にするのが、成金の人間がお札を燃やして「これで明るくなっただろ」という光景です。これは暗闇で探しものをしているお手伝いさんに、笑顔でおじいさんがお札を燃やし、その光で辺りを照らしている様子を表したものです。これは風刺画の一種で、戦争特需によって引き起こされたものです。


戦争特需とはなにか?

「これで明るくなっただろ」おじさんは、戦争特需によって儲けた人たちです。その戦争特需とは、1914年に起こった第一次世界大戦で発生した特需景気を指します。特需とは戦争によって日本で調達する物資や役務の需要が高まり、それによって景気が良くなることです。第一次世界大戦は主にヨーロッパが戦場となったので、日本は直接被害を受けることはありませんでした。そのため戦場の後方支援として輸出品を求められ、儲ける人が続出したのです。

モデルは誰?

それでは、戦争特需でお札を燃やしていた人は誰なのでしょうか。それは山本唯三郎という人物だったと言われています。山本は、最初は北海道の土地の開拓などに従事していましたが、のちに貿易会社を設立して石炭や木材を輸出するようになります。船舶輸送業によって第一次世界大戦で大儲けをしたのです。さらに、その後は選挙への出馬や、出身校である同志社大学に図書館を寄付するといった事業を成し遂げました。しかしながら経営や事業の幅を広げすぎたことがアダとなってしまったのでしょう。第一次世界大戦が終わるとともにお金を使い果たし、1927年に54歳で亡くなってしまうという何ともあっけない最後を迎えます。

    
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