歴史学研究は退屈か?

歴史というは面白いものです。現在に生きる我々は歴史のすべての展開を知っています。あの時にこうしていればという「歴史のイフ」を問いかけることも可能です。NHKで放送されていた「その時歴史は動いた」などは、歴史モノとしてはかなり人気の高い番組でしょう。


慎重=退屈

歴史が好きだから歴史を研究してみたいという人もいるかもしれません。ですが、歴史学研究というのは地味な作業の積み重ねだったりします。歴史学の基本は、史料解読です。残されている史料を読み込んで、あの時何があったか、といったことを解き明かします。その時に必要なのは私見を織り込んではいけないということです。例えばあらかじめ結論を決めておいて、史料の中から都合のいいものを抜き出して、結びつけて、ストーリーをつむぐということは簡単にできてしまいます。しかし、それは歴史学的な研究とはいえません。

一次資料を読み込む

さらに歴史学研究に必要なものは一次資料の読み込みです。一次資料をもとにした解説本などを参照にせず、きちんと原典にあたることが求められるのです。歴史学の論文などでは一次資料をきちっと読み込んだものが多くあります。一次資料読み込み系の論文は、一見すれば退屈なものです。もっと先に結論を急いでもいいのではないかと思います。しかし、そうしたことをしてしまうと、嘘の歴史、ありえなかった歴史を作り出すことになってしまいます。歴史学研究は、地道な作業を積み重ねる誠実なものでなければいけないのです。

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