現代日本が宗教の弊害を被っていないのは、信長のおかげ?

戦国時代の寺社は、中世の政治経済を牛耳る強大な勢力でした。いつか誰か寺社を潰さなければ、国家は寺社によって支配されてしまう、そういう危険な状況だったのです。信長がいたから現代日本が宗教の弊害を被っていないといえる理由を紹介します。


■信長は誰かがやらなくてはならなかったことをやっただけ

信長は平安時代からの政権の懸案事項を解決したのかもしれません。もし信長が寺社を叩いていなければ、現代の日本では仏教が大きな力を持っていたかもしれません。そして、信長の仏教迫害が、日本を宗教の影響の少ない国にしたともいえます。

■日本は宗教の影響が小さい国?

日本は宗教の影響が小さい国です。世界中の国々では、宗教の影響力が非常に大きいからです。先進国でも宗教によって産児制限がまったく認められず、十数人も子供を産まなくてはならない女性が大勢います。また宗教のために食事に制約のある人々も多いです。今でも世界中の人々は、宗教からの影響、制約を受けて生活しているのです。そして宗教同士はしばしば深刻な対立を起こし、民を戦乱に巻き込みますが、日本には、そういった弊害がありません。

これまで見てきたように信長が寺社を目の敵にしたのは「彼らのあまりに強大すぎる権力を弱める」ということが最大の目的だったのです。そして、信長は寺社の持っていた利権を広く世間に開放したのです。イエズス会の宣教師ルイス・フロイスの報告書には、次のように述べらています。

「彼は天下にあった立派な寺院、大学および礼拝の場所を数多く破壊し、坊主と戦ってこれを殺し、ついで偶像に奉仕する者のはなはだ多額であった収入を兵士及び貴族に分け与えた」

イエズス会の宣教師は、仏教と敵対していたので仏教を悪く語る傾向がありますが、それを差し引いても、信長が仏教の持っていた相当の権益を社会に解放したことは間違いないでしょう。

「織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代(武田知弘)」の詳細を調べる

    
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