戦国時代の城の石垣の積み方

名古屋城、大阪城、姫路城など戦国時代に活躍したお城を観光したときに気になる石垣の積み方。自然の石を積み上げているのに、なぜこんなに長い間崩れないでいるか不思議ですよね。今回は、戦国時代の城の石垣の積み方を紹介します。


■野面積み

石をほとんど加工せず自然石の状態で積んだ積み方は野面積みと呼ばれます。石垣を積むという築城法が出現した戦国時代の城はたいていこの野面積みです。

野面積みは、打込ハギや切込ハギにくらべると、荒削りのままといった印象をうけます。野面積みは、自然石のままなので、石と石との間に隙間ができます。そこに小さな石などを詰め込んで形を整えるのですが、意外と頑丈なのです。それは、通水性があるからで、石垣の裏側の土のところにしみこんだ水が隙間の部分から外に排出されやすいからです。

■打込ハギ

石垣の積み方の二つ目は打込ハギです。自然石はどうしても丸みをおびているため、そのままでは積みにくく、隙間ができてしまいます。そこで、自然石をそのまま積むのではなく、積みやすいようにある程度加工して積んでいくのです。その加工の度合いと積み方で、切込ハギとちがいができるわけである。なお、打込ハギ、切込ハギの「ハギ」は、はぎ合わせるの意味で、石と石を打ち込んだ状態で接合したものを打込ハギといっています。  

■切込ハギ

それに対し、切込ハギは、石材をさらに加工し、整形し、目地を揃えながら積んでいく積み方です。戦国期の城は野面積み、織豊期の城は打込ハギ、近世の城は切込ハギがメインです。ただし、城によっては、ある部分は切込ハギ、ある部分は打込ハギといったように、両方を使っている城もあります。

■ゴボウ積み

城の石垣が、近現代の石垣にくらべて崩れにくい要因の一つはゴボウ積みにあります。近現代の石垣は、ちょうどタイルを貼ったような形に表面に石を積んでいるのに対し、城の石垣はゴボウを埋め込んだ形に積んでいる。そこでゴボウ積みという名称も生まれたわけである。ゴボウが土の中に根をおろしているように頑丈で、400年たっても崩れにくいのです。

城の石垣だけみても素晴らしい技術ですね。石垣を見る際は、積み方をチェックしてみてはいかがでしょうか?

戦国の城(小和田哲男)

    
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