徳川幕府の象徴「大奥」の人々

TBSより放送される秋の新作ドラマ「大奥」は、3代将軍・家光が女性、大奥にいるのは男性ばかりという“男女逆転”状態であるという、驚きの設定のドラマです。大奥という場所はこれまでもドラマ化されてきましたが、ここまで大きく設定を変えているドラマは初めてでしょう。ドラマを楽しむための予備知識として、あらためて、物語を動かす登場人物の史実についておさらいしてみましょう。


■徳川家光

母親は、2011年のNHK大河ドラマになった、浅井長政の三女・お江の方。幼いころから病弱であり、しばしば病気で寝込むことも。48歳で病死しているという記録が残っています。春日局が産みの親という俗説もあります。家光は女性に関心を持たなかったため、世継ぎが生まれないことを不安視した春日局が、家光のために、幾人もの女性を集めた場所、それが大奥のはじまりと言われています。

■春日局

徳川家光の乳母。元の名は斎藤福といい、父親は明智光秀の重臣。武家の娘として戦国の世を生きてきた人です。大奥のすべてを仕切った人物で、息子は稲葉正勝。ドラマで知られている大奥の組織作りをしたのはこの人です。将軍・御台所の身辺を世話する女性の中から側室を選ぶというやり方で、世継ぎを確保しようとしました。徳川幕府の歴史を語るのに、欠かせない女性です。

■お万の方

家光の側室。元々は公家の家に生まれ、出家して伊勢慶光院の院主となっていましたが、家光に見初められ、還俗して「万」と名前を改めました。家光の寵愛を受けていましたが、子をもうけることはありませんでした。それも、公家の出身者が家光の子を産むことで、天皇家や公家の勢力が増すことを恐れた春日局が、妊娠するたびに堕胎薬を飲ませていたという俗説もあるほどです。

繰り返し、ドラマになるほどの政治的画策に満ちた大奥。後年の日本人に、これほどまで注目されていることを、当の春日局などはどう思っているのでしょうか。

「戦国武将 起死回生の逆転戦術」(榎本 秋)の詳細を調べる

    
コメント