平家滅亡:平清盛がいない平家のオワコンぶり

この世を謳歌していた平家。しかし、そんな平家も平家反感の狼煙とともに壇の浦の戦いで滅亡してしまいます。もし平清盛が生きていれば平家滅亡は避けられたのでしょうか。今回は、平清盛がいない平家のオワコンぶりを紹介します。


■富士川の合戦

鎌倉幕府を作った源頼朝は平治の乱で死罪になるはずでした。それを平清盛が、継母の池禅尼の懇願を聞き入れて助命してあげたのです。その頼朝が平家に楯突いてきたのが富士川の合戦です。平清盛にしてみれば、頼朝は恩知らず以外の何者でもありますん。むしろ怒るのが当然でした。頼朝は挙兵後勃発した石橋山の戦いでは敗北しましたが、逃げ延びた頼朝のもとには関東の武将たちが馳せ参じ、源氏軍は次第に勢いを増していきました。そして、ほどなく関東八カ国を支配下におさめました。これに対し、平家方は福原で作戦会議を開き、源氏追討軍を派遣することを決めました。1180年9月18日、大将軍の維盛(重盛の嫡男)、副将軍の忠度(清盛の異母弟)、侍大将の藤原忠清以下、三万余騎の軍勢。維盛は当時23歳。この若き大将の出陣姿は輝くほど美しく、人々はみな褒めそやしました。また、歌人としても名の知れた忠度は、愛人と別れの和歌を詠み交わしてから旅立ちました。このときは、のちに平家軍が敗走することになろうとは、誰ひとりとして考えていませんでした。

■戦わずして大敗北した平家軍

平家軍は途中で兵を招集しながら歩を進め、同年10月16日に駿河に到着しました。軍勢は当初の三万余騎から七万余騎に膨れ上がり、富士川に布陣することになりました。いっぽう頼朝率いる源氏軍は、箱根の足柄山から駿河の黄瀬川に着き、甲斐・信濃の源氏と合流し、総勢は二十万騎に達していました。数のうえでは源氏軍のほうが平家軍よりも三倍以上多く、平家軍の苦戦は必至の情勢でした。そして、静かに眠っていた水鳥がはためくような羽音を上げていっせいに飛び立つと、平家軍は敵軍の夜襲に違いないと思って慌てふためき、逃げ出したのです。この戦に平清盛自らが出陣していれば歴史はどうなっていたのでしょうか?

■一ノ谷の合戦

平家一門の総帥宗盛は、源氏軍が一ノ谷に進攻してくるという報せに驚き、頼みの綱である教経に山の手側を固めるよう命じました。1184年2月5日、いつ攻められるのかと平家軍が戦々恐々とするなか、大手の範頼軍は生田の森に近づいていきます。いっぽう、義経は自軍を二隊に分け、七千余騎の土肥実平の部隊を一ノ谷の西口へまわしました。そして自らは2月6日明け方、残り三千余騎を率いて一ノ谷の背後に位置する鵯越をめざしたのです。

■鵯越の坂落とし

戦局は一進一退を繰り返したが、生田の森では平家軍が優勢でした。ここで形勢を一気に変えたのが、戦の天才義経でした。2月7日の明け方、三千余騎の義経隊は鵯越に到着します。眼下にははるか平家軍の本陣である一ノ谷の城が見え、源氏と平家の攻防を確認できました。しかし、城へと通じる道はなく、加勢するには切り立った崖を駆け下るしかありません。普段、野生の鹿が崖を降りていくことを知った義経は、「鹿が降りられるのに馬が下りられないはずはない」と断言しました。試しに無人の馬三頭を追い落とし、二頭が無事に駆け下りたことを確認すると、「乗り手が注意すれば大丈夫だ。私に続け 」と崖を降りていきます。義経の後には三千騎が続き、怒涛の勢いで急な崖を駆け降りました。前代未聞の奇襲、鵯越の坂落としです。平家軍は、背後から思いがけずに攻め込まれたからたまりません。もはや慌てふためくどころの騒ぎではなく、戦意を失い、いっせいに海をめざして逃げ出したのです。

■壇ノ浦の合戦

屋島の合戦で惨敗し海上に逃亡した平家軍は、長門(山口県) の引島に集結した。源氏方は、周防(山口県) で合流した義経軍と範頼軍が長門の追津に転進、平家軍を完全に包囲しました。源氏軍は平家軍と違って海戦を苦手としていたが、形勢は源氏軍優位でした。平家方から源氏方に寝返った熊野別当の湛増や、四国の河野通信の水軍が加勢することになり、源氏軍の海戦能力が飛躍的に高まっていたからです。両軍の船の数を見ても、源氏軍の三千に対して平家軍一千と、源氏軍が圧倒していました。そして決戦は1185年3月24日卯の刻(午前六時頃)に、長門の壇ノ浦で開始した。

源氏の勝利を決定づける出来事が起きる。平家の阿波軍能が淑氏に寝返ったのです。重能の裏切りによって平家の策略はすべて源氏軍に伝わり、また重能の後を追うように九州や四国の武将が源氏軍に寝返ったため、平家の敗北は決定的になった。

まもなく平家の船は源氏の軍勢によって攻められ、船頭や水夫までも斬り殺されました。こうして平家はこの世を謳歌しながらも、滅亡してしまったのです。平清盛が生きていれば歴史のifはどうなっていたのでしょうか?

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