なぜマフィアはシチリアが発祥なのか? 歴史と一緒に考えると面白いマフィア

マフィアをご存じですか? とある映画でも有名な海外版ヤクザです。マフィアはシチリアが発祥とされていますが、歴史と照らしあわせて考えると面白い側面が見えてきます。


■シチリアの歴史がマフィアを生んだ

ノルマン人は911年に北フランスにノルマンディー公国を建設した後、シチリア島に移動しました。

1130年にルッジェーロ2世がシチリア王国を建設し、その後、シチリア島とイタリア半島南部の両方を支配しました。

このシチリア王国はあいついでヨーロッパの王家に支配されます。まずドイツのホーエンシュタウフェン家。この王家がイタリア全体を支配したため、この王家の神聖ローマ皇帝を支持するギベリン党とローマ教皇を支持するゲルフ党にイタリアは2分します。

フランスのアンジュー家のシャルルダンジュー(ルイ9世の子)がゲルフ党と連携しフィレンツェを保護したことが、シエナにかわるフィレンツェの台頭を生みました。フィレンツェなどの中部イタリアや北部イタリアの商人から調達した資金で遠征したシャルルダンジューは、シチリア島に遠征し、ホーエンシュタウフェン朝を断絶に追い込みます。

このアンジュー家の過酷なシチリア島支配に対する住民の反抗が1282年の「シチリアの晩鐘」という事件です。このとき、シチリア人は「Morte Alla Francia Italia Anela!(すべてのフランス人を殺せ、それがイタリアの叫びだ!)」と叫びました。この5つの単語の頭文字を組み合わせたのが、マフィアの語源だという説があります。

■自警団から犯罪組織へ

この事件をきっかけにスペインのアラゴン家がシチリア島を支配するようになります。イタリア半島南部はナポリ王国と呼ばれ、引き続きアンジュー家が支配しました。支配者がころころ変わったシチリア島。公権力への信頼の欠如が為政者とは別個のマフィアという自警団を生み、これがやがて犯罪組織になりさがったのです。

歴史から考えるとマフィアって面白いですね。

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