台湾はモンゴル領有を主張している?

中国と台湾は、二つの地域の間で主張が食い違っています。中国の地図を見ると台湾は国ではなく一つの地域、台湾省として扱われています。地球儀はほとんどが中国製なので、地球儀でも台湾は同様の表記になっています。一方で、台湾で作られる地図を見ると中国全土とともに、モンゴルも自国の領土として記載されています。これはなぜでしょうか。

清の領土だった

中国の前身となる国は清です。清は末期において、欧米列強、および日本によって各地が占領されるボロボロの国家でした。しかし、かつては中国全土とモンゴルを含む地域を支配した王朝だったのです。中国と台湾はこの領土をそのまま受け継いだと解釈しているので、モンゴルの領有主張を続けていることになるわけです。

あくまで建前

それでも、台湾はモンゴルの領有を現在も主張しているのかといえばそれはあくまで建前であるといえるでしょう。すでに台湾はモンゴルの首都ウランバートルに代表処と呼ばれる非公式機関を設置しています。これは事実上の大使館に相当するものです。台湾とモンゴルの間には国交がなく、国家承認もしていないという建前がありますが、実務レベルではすでに交流があるといえるでしょう。国際社会における本音と建前はさまざまな場所に生起することになりますが、それはこうした場面においても現れるのです。