脳の残り97%を使う

脳は実はそのすべての容量を使い切っていないといったいわれはよくありますね。しかしながら、どうにも根拠が希薄といった見方もあります。そうしたなかで脳機能学者としての顔を持つ苫米地英人による『残り97%の脳の使い方』(ポケット版)(フォレスト出版)は非常に参考になる本です。

シンプルな問いかけ

本書でなされているのは実にシンプルな問いかけであると言えるでしょう。そこにおいては、なんのために本を読むのか、なんのために勉強をするのか、あるいは生きているのかといったことです。そこにおいては答えはひとつに絞られます。それは、より良い人生を送るためということにつきるでしょう。

それでも人生は変わらない理由

人生を変えてみたいと挑んだとしても、なかなか上手いように結果は出ません。それはなぜあるのかを脳科学と心理学をもとにじっくりと検証したものが本書です。そうなるとなにか研究者の人が書いた小難しいよくわからない本なのかもしれないと思うかもしれません。しかし、本書はそうしたものではありません。そうであるからこそ、苫米地英人の魅力が詰まっていると言えるでしょう。

思考のトレーニング

思考というのは生まれ持った能力ばかりとは限りません。あとから思考のトレーニングを繰り返したり、テクニックを身につけることによって、自分を変えていくことは簡単にできるのです。そのときに、いわば自己流でやってしまうのか、ある程度のメソッドに則ってやるかにおいて効果の現れ方は大きく違ってくると言えるでしょう。そうしたときに役立つのが先人の知恵が詰まっている書物なわけですね。さらに、潜在意識への働きかけも大切です。そこにおいては実は3%しか使われていない脳の97%の可能性を考えるというのは、とてもシンプルで実用性の高い問いかけなのではないでしょうか。