右利きと左利きが存在する不思議! 利き手はいつどのように決まるのか?

ハサミの構造や駅の改札が象徴するように、世の中は右利き社会といえます。実際のところ、利き手が右である人が多いですが、なぜなのでしょうか? 右利きと左利きが、半分ずついてもおかしくりませんが、そうならない理由があるのでしょうか?

一説には心臓が左にあるため、とっさの場合にそこを守るために右利きのほうが都合がよかったのだろうといわれていますが、答えはほかにもありそうです。右利きと左利きの謎について紹介します。


右利きと左利きの割合

世界的に見ると、左利きの人の割合は、全体のおよそ1割。男性の方が女性より多く、アメリカの方が日本より多いなどさまざまな調査結果が見られますが、おおまかにいって全体の9割は右利きで、残りの1割が左利きといっていいでしょう。

古代に描かれた洞窟の壁画を見ても、右手に武器を持った図柄が多く、当時から右利きが多かったと考えられます。

利き手はどのような要因で決まるのか?

これについては諸説あります。要因別に紹介します。

遺伝的要因

まずは、遺伝的な要因ですが、たしかに両親が左利きだと、その子どもには左利きが生まれるケースが多いようです。

右利き社会への順応

また、生来の左利きはもっと大勢いたのですが、右利き社会に順応するため、後天的な右利きが増えたという説もあります。幼い頃、左手でクレヨンを握っていたずら書きをしていたら、「お絵かきは右手でしょ」と言われて矯正された経験がある人も少なくないでしょう。

ハサミや改札などのほか自動販売機の投入口、パソコンのエンターキーに至るまで、右利きに便利なように作られているので、右利きにならざるを得なかったというのです。

ホルモンの影響

このほか、胎児期に浴びるホルモンの影響で、左利きが生まれるという説もあります。男性ホルモンの一つであるアンドロゲンは、主に精巣内で作られ、男性の第二次性徴を促す働きがあります。ヒトは本来なら全員右利きになるところですが、胎児期にアンドロゲンを浴びると、右脳が発達し左利きになるのではないかというのです。

男性の方が左利きが多いのも、このホルモンの影響であるといいます。もしこの説が正しいとするならば、利き手は胎児の段階で決められることを意味するが、真偽は不明です。

答えはまだない!

このように、利き手を決定づける要因が何で、どのように定まるのかという問いに対する明確な答えは、いまだ見つかっていません。

左利きは右利きより短命

左利きが少ないのは、短命であるからというショッキングな報告がある。カリフォルニア州立大学のハルパーン博士とブリティッシュコロンビア大学のコレン博士による研究結果で、彼らが、南カリフォルニアで行なった調査によると、左利きの平均年齢は、右利きの人よりも男性なら10歳、女性なら5歳ほど短かったというのである。

右利きと左利きの謎、実に面白い!

参考本

「人体の謎未解決ファイル」

    
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