沸騰すれば水の中の放射性物質を減らせるのか? 水道水から放射性物質を取り除く方法

2011年12月現在、東京都の水道水からは放射性ヨウ素やセシウムは検出されていませんが、何となく水道水への不安を拭えない人も少なくないでしょう。「水道水を煮沸すれば、溶け込んだ放射性ヨウ素131をいくぶん取り除くことができる」 こんな情報がインターネットで流れたこともありました。しかし、沸騰すれば水の中の放射性物質を減らせるのでしょうか? 水道水から放射性物質を取り除く方法を紹介します。


沸騰すると放射性物質は濃くなる

放射性物質の研究者が実験した結果、水を沸騰した結果放射性ヨウ素131は濃縮された、と言います。水を沸騰させると放射性物質を減らすどころか、逆の効果を招く可能性があるかもしれず、注意が必要なのです。

水道水から放射性物質を取り除く方法

水道水から放射性物質を取り除く方法は、何もないのでしょうか。いま注目されているのが浄水器です。具体的には、逆浸透膜(RO)というフィルターで濾過する「RO浄水器」が安全とされています。ROは、水を透過しますが、水に溶け込んでいる物質はほとんど透過しないとされています。非常に安全な水をつくる半面、水のおいしさまで奪ってしまうというデメリットも併せ持っていますが、福島第一原発事故後、RO浄水器が日本で急激に売れました。

高価な浄水器に日本人が飛びついたのは、それだけ水に不安を感じている証拠でしょう。ただし週刊誌『AERA』(2011年6月20日号)ではRO浄水器の効果について取材しており、「(放射性物質の)除去効果は認められていますが、実験はまだ初期段階。大容量や長時間になっても除去できるかという調査はこれから」という専門家の意見も紹介しています。

沸騰しても、水の中の放射性物質を減らすことはできません。それよりも、水道水から放射性物質を取り除く浄水器を選びましょう。

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