「あるある」は当てにならない統計学的理由

RGのあるあるネタ言いたい、あるある探検隊など「あるある」ネタはみなさんおなじみです。しかし、この「あるある」は実は当てにはならないのです。その統計学的理由を紹介します。


■「あるある」は「記憶の偏り」

たとえば次のような「マーフィの法則」を聞いて、多くの人は「あるある」と思うかもしれません。

にわか雨が降っているときに外出先で傘を買うと、たいていその直後に晴れる。
トーストを落とすと、いつもバターを塗った側が地面につく。
たまたま遅刻しそうなときに限って、いつも電車が遅れる。

しかし、、こうした「あるある」の多くが、「記憶の偏り」によって左右されているものだということは、心理学者あるいは認知科学者たちによってすでに実証されています。

人間はこれまでの人生で何十回以上も経験した、にわか雨がふって傘を買ったという経験のうち、「何事もなく傘をさして帰宅した記憶」と「その直後に晴れて舌打ちした記憶」のどちらをその後より強く思い出すでしょうか。この傘やトーストの事例と同様に、あなたのビジネス上の成功法則も、ほんの数例程度の偏った成功体験を過剰に一般化したものとは言えないでしょうか?

人間誰しも一度先入観を持つと、すべてのことを都合よく解釈してしまうという認知的な性質を持っているのです。こうした人間の欠陥を統計学は補うことができます。経験と勘だけでは、こうした利益を左右しうる差異について「わかった」のか「わかった気になっている」のかの区別がつけられませんが、きちんとデータを比較すればその違いは明らかなのです。

「あるある」は当てにならない統計学的理由を説明しました。記憶の偏りではなく、きちんとデータをとった「あるある」を伝えましょう。

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