イスラムの学び方とは?

イスラム世界はどこか遠くのものだと思われがちです。しかしながら、世界最大のイスラム国家は東南アジアのインドネシアです。日本の観光客でも、イスラム圏からの人たちが多くやってきます。もはやイスラムは縁遠い場所ではないといえるでしょう。

基礎から学ぶ

イスラム世界とイスラム教に関する本は多く存在します。それは、旅行記であったり、文化論であったりといったものですが、それらはイスラムの一部分しかとらえていないと言えるでしょう。小杉泰、黒田賢治、二ツ山達朗による『大学生・社会人のためのイスラーム講座』(ナカニシヤ出版)は幅広いイスラムを網羅した本です。今の世界に生き続けるイスラムの教えに対する概説から、日本とイスラムの関係、イスラム的近代とは何かといった考え方について講義形式で記されています。いわばイスラム入門書として最適なものであると言えるでしょう。

応用編も?

さらにジェンダーから考えるイスラム、多文化主義とイスラム、世俗主義とイスラムといった個別のテーマについてもフォローされています。さらにはイスラムにおける禁制品、特に食品について記されたハラール、ハラール認証についてもフォローされています。イスラムの歴史から、現代社会との関わりまで、縦に横に幅広く学べる本です。途中ではまされるコラムには、北アフリカ、東南アジア、中国など世界各地のイスラム事情についても記されており、そうした分野に興味がある人にもおすすめの本です。