1990年代とはなんだったのか?

10年一昔といわれますが、すでに今年は2016年となりました。21世紀最初の年に生まれた子どもがすでに高校生となる年代です。そうなると、90年代は遠くになりけり、という感慨もわいてくるでしょう。ですが、いまだに90年代はなんだったのかということを、きちっととらえた論考というものは存在しません。たとえば高度消費社会の80年代ならば「別冊宝島」が「スカだった」と、一言で言い表しています。ならば、90年代とはなんだったのでしょうか。


情報環境の変化

まず90年代にあった大きな変化は、情報環境の変化でしょう。インターネットの登場と爆発的な普及は記録されても良いでしょう。それでも、誰もがインターネットに接続できたわけではありません。ドコモがiモードを開発するのは90年代末になってからです。それまではPHSであり、ポケベルであり、あるいは電子手帳でありと、プレインターネットの情報ツールが積極的に活用されていました。

素人の時代

さらに90年代は素人の時代であったともいえます。女子高生の援助交際がもてはやされたり、あるいはインディーズな映画や音楽に注目が集まりました。テレビでは現役の高校生がお笑い芸人として活躍していました。これらの中で、いまも記憶に残っているものがどれだけあるのかといえば疑問符がつきます。結果として何も残らなかったという点では「スカ」と総括された、80年代の延長線上に90年代があったといえるのかもしれません。

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