90年代を社会学する

90年代のリバイバルブームが起きています。これは20年というタームで訪れるものなのでしょうか。しかし、1990年代というのは遠くにあるようで近くにあるものだと言えるでしょう。現在では当たり前となった携帯電話やスマートフォンからのインターネット常時接続のはじまりというべきものが90年代に見られます。もちろん、当時は現在と違って通信料金や機材の価格も高額でした。


どういう風に変わった?

そうした90年代の風景をさまざまな観点から社会学しようとする試みが高野光平 、加島卓 、飯田豊編集による『現代文化への社会学:90年代と「いま」を比較する』(北樹出版)です。本書ではどのようなテーマが取り上げられているのでしょうか。

どんなテーマがある?

まず本書では総論としてメディアに注目しています。現在はスマートフォンが当たり前にあり、それ以前は携帯電話、さらにはPHS、ポケベルといったものがありましたが、それ以前は公衆電話を用いていました。さらにポケベルのメッセージを打つのに、テレフォンカードが活躍していた時代でもあります。

カメラはどう変わった?

さらに90年代のキーワードとして写真も取り上げられています。いまでは、スマートフォンで気軽に写真撮影を行い、その様子をInstagramやTwitterといったSNSにアップロードするといったことも普通に行われていますが、かつてはフィルムカメラによって、物として写真を捉えていました。そうしたメディアの変化にも着目しています。

おなじみのメディアも

ネットメディアなどの新しいメディアのほかにも、テレビ番組や、ファッション、マンガといった社会学やサブカルチャーではおなじみのキーワードにも注目しています。そのほか、社会運動やアートといったものが、90年代と現在ではどう違うのかといった観点についても論考が収録されています。興味のある分野がある人は手にとってみてはいかがでしょうか。

    
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