中国人民元の多言語表記

中国の通貨である人民元は、当然ながら中国語で表記されています。日本人にとっても漢字がわかるのでおなじみと言えるでしょう。しかし、人民元の紙幣を裏返してみると、複数の言語が表記されています。これはどういった言葉なのでしょうか。

モンゴル語

人民元の裏側には4つの言語が表記されています。まず左上の言語はモンゴル語になります。中国の北側である内モンゴル自治区をはじめ使われている地域の言葉になりますね。このモンゴル語というのは、実は文法的には日本語に近い言語として知られています。文字だけを見ると違う言語のように見えますが、実は案外近しいものなのですね。

ウイグル語

モンゴル語の下に記されているのがウイグル語ですね。アラビア文字が使われているので、まったくなじみのない人には何が記されているのはよくわからないようになっています。しかしウイグル自治区は、中国の西の果てにあるわけですから、アジアよりもアラビアなどの地域の方が近いということもあるかもしれません。文化圏としてはそちらに近いのでしょうね。

チベット語

右上に記されているのはチベット語です。こちらも中国の西域にある自治区ですね。チベットの文字は、どちらかといえばインド系に近いと言えるでしょう。確かに立地的にはインドに近しい場所にありますから、チベットとインドの文化圏も近いということですね。

チワン語

右下、チベット文字の下に記されているものがチワン語になります。こちらは中国南東部の雲南省の少数民族のなかでもっとも話者数の多い言語になっています。タイ語に近いとも言われており、いわば東南アジア文化圏に近い言語だということになりますね。

お札から眺める言語

お札ひとつとってもその国の言語や文化というものがわかると言えるでしょう。海外旅行の時には、現地のお金をよく観察してみるのも面白そうですね。