雅楽は絶滅寸前?

日本古来の伝統音楽として雅楽があります。もともとは、5世紀頃に中国や朝鮮半島から伝わったものとされています。雅楽は貴族の儀式の場などで披露される音楽でした。多くの楽器と演奏者によって行われるた、世界最古のオーケストラとも呼ばれています。

今はどうなっている?

現在、伝統的な雅楽は絶滅寸前といわれています。それにはいくつかの側面があり、まず楽器のメンテナンスの問題があります。割管と呼ばれる楽器の演奏に必要な部品を作る職人はもはや日本で数人レベルしかいません。技術の継承が問題となっているのです。

竹不足?

さらに雅楽でもっとも有名な楽器は、竹で作られた笙と呼ばれる笛でしょう。この笛に用いる竹は、茅葺屋根で長時間囲炉裏の煙でいぶしたものが最適とされています。しかし、まわりを見渡してみれば自明なように、茅葺の家自体が減っているので楽器を作る材料がないという事態にもおちいっています。

指導者の問題

さらに、楽器の問題とともに、それを演奏する人間の問題もあります。雅楽は伝統行事の場所で、お寺や神社などで披露されますが、それには雅楽を専門としている人たちでなくてはなりません。現在では、きちんと技術的な指導をできる人がおらず、形だけ演奏をするといった状況があります。あらゆる点で雅楽は絶滅寸前の音楽だといえるでしょう。