80年代のサブカルシーンは?

現在、マンガやアニメなどサブカルチャーに関わる仕事を志す場合はどういったプロセスを踏むでしょうか。専門学校や大学に通うという方法が一般的でしょう。あるいはインターネット上に作品を発表して、スカウトが来るのを待つ方法もあります。ならば、そうした学校や、インターネットがない時代はどうしていたのでしょうか。


牧歌的な時代?

そんな時代を回想した本が大塚英志による「二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史 」(星海社新書)です。本書では、評論家やまんが原作者として活躍する著者が、自身のキャリアをスタートさせた徳間書店の編集部をふりかえるものです。著者はもともと漫画家志望であり、編集部に持ち込みをしたところ「才能がない」と言われてしまいます。そのまま、編集者としての見習い仕事をはじめます。

サークルから入ってくる

当時は、同人誌がさかんに作られており、その中から有望な人間がピックアップされることもありました。さらには、現在のようにメールやパソコンが発達していませんので、必ずそういう活動をする場合には顔を突き合わせることになります。その中でやる気のある人間や、見込みのある人間が、業界の仕事へ入ってゆく回路があったそうです。現在はほとんど失われてしまったルートであるといえるでしょう。

    
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