90年代リバイバルは来ている?

2017年は90年代がリバリバルしたといわれています。春先に小沢健二が久しぶりに復活をとげ、秋には安室奈美恵が引退を発表しました。いずれも90年代に活躍していたミュージシャンです。小沢健二は長い沈黙の時間がありましたが、安室は今も第一線で活躍を続けています。


20年の節目

さらに、書籍の世界では大澤聡編纂による『1990年代論』(河出書房新社)が刊行され話題となりました。なぜ2017年に90年代のリバイバルというべきものが集中したのでしょうか。その原因としては、20年の節目であるということがいえるでしょう。20年前といえば1997年です。この年は、神戸で酒鬼薔薇聖斗を名乗る14歳の少年が連続児童殺傷事件を起こしました。さらに、夏には『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版が公開され話題となりました。酒鬼薔薇事件では、送りつけられた犯行声明文に共感を寄せる少年少女が現れ、『劇場版エヴァンゲリオン』も0点か100点の映画だと物議を醸し出しました。こうしたエポックメイキングな年から20年を経たことが、2017年に90年代をふりかえらせるきっかけとなったのかもしれません。

どうつなげてゆく?

90年代の空気は分断されることなく現在に続いています。萌芽的な存在だったネットワーク環境がここまで日常にとけこむと誰が思ったでしょうか。私たちは、90年代との連続性と、非連続性を知覚すべき時に来ているのかもしれません。

    
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