昭和の珍スポットを訪ねる

『平成』の元号が31年で終わりを迎えることになりました。平成が終われば、その前の時代である昭和も遠くなってしまったと思いを馳せる人も多いのではないでしょうか。


ノスタルジアに浸る

そのような昭和のノスタルジアに触れることができる良書が金原みわによる『日本昭和珍スポット大全』(タツミムック) です。昭和という時代がどういう時代であったのか、著者がひとつのくくりとしてあげるものはエキセントリックでノスタルジックというものです。このエキセントリックは確かにそういった点があるでしょう。目を見張るようなおどろおどろしい装飾を用いたり、音楽をつけたりと昭和のモノはなんだか過激です。

あらゆるポイントを探る

そうした昭和の演出力が生かされたものが、テーマパークではないでしょうか。かつて『探偵ナイトスクープ』において、パラダイスとも呼ばれた施設が日本全国に残っています。本書では、テーマパーク以外にも、吉舎店や食堂、温泉地、歓楽街など、昭和チックな世界が図版とともに多数紹介されています。眺めているだけで懐かしい気分になることは請け合いですし、さらには平成生まれの人にとっては、こんな時代があったのかと驚くことでしょう。さらに、こうした本の面白さは共通の価値観を提示してくれるところにあります。自分だけだと思っていたものが、実はけっこうな「あるある」ネタだったりする。そのような楽しみ方もできる本だといえますね。

    
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