「宝島30」とはなにか?

「宝島」といえば、ある世代にとってはサブカルチャー雑誌として知られ、ある世代にとってはエロ本、ある世代にとってはビジネス雑誌と大きくその内容を変えてきました。同じ雑誌でこれだけ内容が変わることも珍しいでしょう。


「宝島30」とは何か?

そんな中で、1990年代はじめに「宝島30」なる雑誌が発行されていました。これはサブカルチャー色の強かった「宝島」の読者だった10代や20代の人間が、30代となり「ものを考える世代」となった人たちへ向けた雑誌です。雑誌のスタンスとしては新保守を掲げ、既存の左翼的なメディアに批判的な姿勢を続けていました。

保守=右翼ではない?

保守メディアというと、産経新聞の「正論」や、文藝春秋が発行していた「諸君」のような雑誌を想像するかもしれません。しかし「宝島30」はそれらのオールド保守なメディアとも異なっていました。当時、現在よりも圧倒的に力のあった朝日新聞や岩波書店といったオールド左翼メディアに対する、批判的なカウンターとして「宝島30」はあったといえます。1995年にオウム騒動が起こると、同世代の人間が起こした事件に対して迷走を続け、間もなく休刊してしまいます。1993年から1996年までのわずか、3年間しか発行されなかった幻の雑誌です。

    
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