なぜ「文化の秋」なのか?

秋はさまざまなことに適したシーズンだと言われています。そのひとつに文化の秋があります。文化が好きな人ならば、秋に限らずいつでも文化の季節であるようにも思えますが、なぜそう呼ばれるのでしょうか。


どのような由来が?

文化の秋の由来となる言葉は、読書の秋だと言われています。確かに、書物はあらゆる文化、過去の文物の内容が詰まっていますから、役立つことでしょう。この読書の秋は、古代中国のいわれで、韓愈が詠んでいる「灯火親しむべし」という詩があります。秋は夜が長いので明かりをつけて読書をするのに適しているという意味です。これを漢文の素養のある夏目漱石ら近代文学の作家が取り上げることによって、大正時代には、読書の秋、芸術の秋といった概念が広まっていったと言われています。

読書週間も

さらに時を経て終戦を迎えると、日本は戦争に負けたことによって全国が焼け野原になってしまいます。そこからの復興を成し遂げるには、文化や知識の体力が必要だと考えて「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という目標が定められます。それによって出版社や図書館、あるいは新聞や雑誌などのマスメディアが一丸となって「読書週間」をキャンペーンとして行いました。これによって、読書の秋が広く定着することになり、それがやがて文化の秋として親しまれるようになっていったのでしょう。

    
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