裁判官は劣化している?

裁判というのは何か公正中立な立場にたって、正しい判断が下されるものだと思いがちです。しかしながら、そうしたものはあくまで建前論であり、民主主義のひとつの理想であったとしても、なかなかそのようにはいかないというのが実情なのではないでしょうか。

裁判官の実態を知る

裁判というのは当然ながらAIによって運営されているわけではありません。裁判官という人によって判決がくだされているのです。そのような裁判官の実態を知るにあたって最適な本が岡口基一による『裁判官は劣化しているのか』(羽鳥書店)です。著者は現役の裁判官であり、さらに、ネットで話題になった「白ブリーフ姿」を投稿し話題になった人物でもあります。

どういう現場が?

本書は実際に現場にいる人間が、裁判官の劣化を嘆いた本です。それはベテランとして何十年も勤務を重ねてきているからこそ見えてくるものもあると言えるでしょう。それは従来の裁判とはどのような変化が訪れているのかといったことが記されています。そこにはある種の経験則として、裁判官の間に引き継がれてきた経験術や知識の技術といったものがなくなりつつあるという世界を記しています。いわば、組織自体の劣化や弱体化というべきものがそこにはあると言えるでしょう。もちろん、これは裁判所に限らず、お役所仕事や、企業組織などにおいても当てはまるものもありますね。